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水中ドローン情報まとめブログ

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ビジネスシーンでの活用事例~湖底の生育調査に活用する水中ドローン~

Dアカデミー関東埼玉校ドローンスクール
ササモモです。

 

 前回の記事は、空中用のドローン講習のご依頼を頂き講師3名にてお伺いした様子を記事にしました。簡易的な講習は常時お問い合わせ受け付けております。他県からのご要望もお見積りは無料ですのでご連絡ください。

d-academy-saitama.hatenablog.com

 

 

水中ドローンの購入をご検討中の方は、ドローンテクニカルファクトリーへ

 

 

 

はじめに

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現在滋賀県にある琵琶湖は日本国内でも面積も大きく貯水量も1位の湖です。世界中でも淡水湖の中では129位。そんな琵琶湖の中には何があるのか?水中ドローンを活用して調査してきました。

 

琵琶湖の現状

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平成30年の取り組みにこういった記載がありました。琵琶湖漁業の最重要魚種であるアユは年々不漁となっており、原因には平成28年の秋にある『アユ』のふ化が9ヶ月遅れたことにあると記載されている。

今後3年程度で、年度当初に大規模な機械駆除行う必要の無い「琵琶湖全体を管理可能な状態とする」ことを目指して、駆除や巡回・監視を集中して実施 

 滋賀県琵琶湖全体では外来魚の駆除も行なっており、主に2種ブルーギルオオクチバスを外来魚対策を講じる。

 

南側の湖は何も見えないほど濁っていた

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写真を見てわかるでしょうか? 巻いた水草が垂れ下がっています。
岸の近くはほとんどが藻や水草が茂っていて通るのが難しい場所が。琵琶湖も北と南で透明度や環境課題がだいぶ違うようです。

 

水中ドローンを湖で運用するメリット

ダイバー準備中に状態確認

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ダイバーが潜水する前に、自身で状況を確認することが可能です。
ダイバーが潜れる水深は大体50mが限界ですが水中ドローンを使えば水深100mまでは潜水が出来る、潜水回数を制限されることもないし、特別な潜水方法を学ぶ必要もありません。

現場により20~30m潜水で済んでしまうことの方が多いのですが、それでも水中ドローンの電池が尽きるまで、安全に潜航すれば何度でも潜水できるというところでメリットが大きいのです。
 

ブレなく安定した映像データを収集

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ダイバーが撮影した映像と水中ドローンを使って撮影した映像を見比べてみたときに、とあることに気づきました。行く途中も帰りも水中ドローンを使うと”見ている人が酔わない” ということ。

海から帰ってデータを取り出して確認作業をしていた際に大きくうなづいた瞬間でした。
 

準備の手間がない

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ダイビングをするには、当日の本人の体調はもちろん。ウェットスーツやボンベを着用する時間が必要となります。ベテランの方々が入れば準備も早いのは理解できますがコスト面や自身が潜るところから学ぶことを考える企業さんは、予算も多く余裕があるのだと思います。少し見づらいかもしれませんが、先日静岡の某所で撮影した際のダイバーさんの装備です。この時は、イベントデイ。スクーター等も手に持っていますがこれだけの重装備を準備をするにはやはり数十分は最低でも必要になるかと思います。

準備には安全確認などを含まず、機材準備だけで考えれば15分もあれば十分です。必要なのはコントローラー(プロポ)と本体とケーブルだけ。細かく言えばタブレットもかな?

 

 

水中ドローンで出来ないこと

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ここまで運用のメリットについて、説明をしてきました。ダイバーが潜れないところも入り込めてしまう水中ドローン(ROV)基本的に現在販売されている機種の大半が有線ケーブルで映像伝送を行なっていることから、岩や珊瑚、船艇スクリューに引っかかってしまい回収が不能になってしまうこともしばしば。万が一ケーブルが引っかかってしまい回収できなくなった場合は、そのためにダイバーを要請することもあるので注意しましょう!

 

操縦方法は簡単ですが、流れに対応する舵の入れ方などは空中ドローンのAtti操作とほぼ同じです。日々の練習を欠かさず行なってください。

 

水中ドローン操縦の講習はこちら

 

琵琶湖の中を見てみた


滋賀県琵琶湖を水中ROVで撮影

映像は琵琶湖の岸から泳がしたものですが、透明度の高いスポットを探すのに3箇所くらい周りました。水草が多い場所は濁りも多くも場所によっては撮影しても何も見えない箇所も。

 

綺麗に映像を作ろうと思えば意外とイケる


FIFISH映像リメイク版1 1

 

撮影機材:FIFISHV6
drone-kawagoe.shop

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まとめ 

いかがでしたでしょうか?

日本国内での湖の数は沼なども含めると定まった数が正確には出ていませんが、誰もが知っている湖も現地の方とお話をすると「数十年前はモータースポーツやヨットなどが盛んだったんだけど、水草が増えて事故が起こることが増えたんだ」という声もありました。一つ一つ上がっている声に耳を傾けて、デジタル文明が変える日本の課題についてもう少し企業も関わっていくべきだと実感しました。

 

また次回の記事でお会いしましょう!

 

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