Dアカデミー関東埼玉校ドローンスクール
ササモモです。
昨年11月頃からジワジワと
『水中ドローン』なる便利ツールが
トレンドになっているそうな。
今回はそんな水中ドローンについて
実際に現場で触ってきたのでご紹介します!
水中ドローンって何?
水中ドローンはその名の通り、水中を自由自在に操って動かせるドローンです!
自分が潜らなくても専用コントローラーを使って操縦することができる製品です。
CES2017で発表され、脚光を浴びた水中ドローンPowerRayが日本で発売が開始されたことで国内水中ドローンの火付け役となり、今猛烈に各社メーカーが新製品を発表しています。
水中ドローンのここが大事!
本体サイズ・・
本体の全体的な大きさ。
本体の重さ・・
本体のバッテリーを含む重さ。
スラスタの枚数・・
プロペラとモーターの数。
ライトの明るさ・・
明るい方がよりと奥深く観察できるということ。
スピードの速さ・・
1秒間あたり何メートル進めるのか
深度・・
潜水が可能な深さ
最大の制御範囲・・
コントローラーが機体を操れる範囲のこと。
画像伝送の種類・・
電波伝送の種類はいくつあるのか。
カメラの映り・・
画質、解像度など
保存領域・・
保存先、DL方法、外部出力など
専用アプリの有無・・
操縦するためのコントロールテレメトリーシステム。
国内で使用可能か・・
総務省で決められた条件にあった技術適合があるかどうか。
保証やサポートは・・
日本国内にサポートセンターや保証書はあるか。
水中ドローンの種類
・初級クラス(ミニ潜水艦タイプ)
・中級クラス(潜水撮影、簡単な業務利用タイプ)
・上級クラス(業務利用タイプ)
・その他
以下、この4種類の水中ドローンの違いについて説明します。
初級クラス(ミニ潜水艦タイプ)
ROBOSEAから発売されている『BIKI(ビキ)』
水中ドローンは電波伝搬の課題から大体の製品が有線で運用されるが、この機体は愛らしい上にワイヤレス(無線)で操縦が可能となっている。サイズが小さいため持ち運びしやすくレジャー向けに作られたものと見られる。前に記載した通り、その他の特徴を見ていこう。
サイズ:272 x 181 x 110 mm
重さ:1.2 Kg
スラスタの枚数:??スクリューを使用
ライトの明るさ:114Lm x2
速度:0.5 m/s
深度:≤ 60 m
最大制御範囲:25 m (水面上)、10 m (水面下)
画像伝送の種類:
カメラの映り:16MP・ 4Kビデオ
保存領域:32GB
専用アプリの有無:水上:スマートフォンアプリ有り
国内使用:可
保証サポート:記載なし
中級クラスⅠ(潜水撮影、簡単な業務利用タイプ)
CHASING INNOVATION(チェイシングイノベーション)から発売されているグラディウスミニという製品。創業3年の若い企業がクラウドファンディングから製品の開発に入り、イエローサブマリンをイメージさせる機体と美しいフォルムから「Best of Japan Drone Award 2019」の中でレッド・ドット・デザイン賞を受賞した経歴を持つ。
大きな特徴として価格帯を下げ5枚のスラスターを搭載させていること。このため、斜めに潜るしか方法がなかった水中ドローンだが、グラディウスミニは上下に潜水することが可能となり、さらに斜め45度のチルト操作が可能となった。IMU 3軸ジャイロ & 加速センサー & コンパスが搭載されているのも業務使用の場合の撮影でも、操作に難しさを感じず運用することが可能である。
サイズ:385*226*138mm
重さ:2.5kg
スラスタの枚数:5基
ライトの明るさ:2 x 1200 LM
速度:4 Kn (2 m/s)
深度:≤ 100 m
最大制御範囲:< 10 m
画像伝送の種類:2.4GHz、5GHz
カメラの映り:4KUltra-HDカメラ 1200万画素
保存領域:内蔵ストレージ64GB
専用アプリの有無:有
国内使用:可
保証サポート:1年保証(販売店によってケアパック取扱店あり)
CHASING GLADIUS MINI UNDERWATER DRONES | One Touch Depth Lock Mode
中級クラスⅡ(潜水撮影、簡単な業務利用タイプ)
Youcan Robot(ユーキャンロボット)が生産、2019年に発売した水中ドローン『BW Space Pro』業務で利用するためのバッテリー持続時間がなんと7時間。バッテリー充電を気にすることなく使用できるのに加えSONY製CMOSセンサー搭載4Kカメラでレンズ自体も明るいレンズのため暗所にも強くなっている。スタンダード版とアップグレード版と選ぶことができ、アップグレード版の機体メモリは128GBまで記録が可能に。さらに自動追尾機能や自動調光の機能がついた優れもの。今まで操作の手数が多かったことが自動になったことで省ける作業が増えたことに驚きを隠せない。新たに6倍ズーム機能付きの『BW Space Pro 4K Zoom』も予約が開始になっている。
サイズ:520 x 390 x 140 mm
重さ:4.2 kg
スラスタの枚数:3基
ライトの明るさ:0-1380lm x2( 明るさ調節可能)
速度:2 m/s
深度:≤ 100 m
最大制御範囲:100 m
画像伝送の種類:2.4GHz
カメラの映り:12MP 4K30fps
保存領域:内蔵ストレージ64GB
専用アプリの有無:有
国内使用:可
保証サポート:記載なし
上級クラス(業務利用タイプ)
今年3.4億円の出資を受けた日本企業があります。その企業が開発している『FullDepthDiveUnit 300』は水中300mまで潜水が可能な水中ドローンです。潜水士を依頼すると思っている以上に大がかりな手間がかかってしまう水中探査もこの機体を使えば最小2名で運用ができるようになります。USBL式測位装置を搭載し、水中で自機の位置を把握することが可能となっています。
また業務時で一番重要な濁りの強い場所での探索もマルチビームソナーを使うことで解消ができるという優れた1機なのです。
サイズ:430mm(W)×650mm(D)×363mm(H)
重さ:28 kg
スラスタの枚数:7基
ライトの明るさ:LED 4灯 最大6000[lm]
速度:記載なし
深度:≤ 300 m
最大制御範囲:100 m
画像伝送の種類:記載なし
カメラの映り:FullHD/30fps
保存領域:内蔵ストレージ
専用アプリの有無:有
国内使用:可
保証サポート:記載なし
その他
水中ドローンと言えばコンシューマ向けの機体に『POWER RAY(パワーレイ)』がありますが、同じ企業から新製品が発売されました。この機体は水中に潜るのではなく、水上ドローン『POWER DOLPHIN(パワードルフィン)』その名の通り高速で水上を走る姿は本物のイルカのようです。このパワードルフィンには水上と水中を撮影できる独自の4Kダブルジョイント式可動カメラが搭載されています。また魚群探知システムのPowerSeekerソナーを装備でき、Vision+ アプリを利用することで航路選定や速度調整ができます。最大牽引重量1Kgまで釣り針牽引フックを搭載。餌を落としてから吊り上げるまでの全過程を4K動画でリアルタイムに見ながら記録することができます。高性能な魚群探知機であるPowerSeekerで最適な釣りポイントを見つけることができるでしょう。
サイズ:519×229×123mm
重さ:2.2kg
スラスタの枚数:
ライトの明るさ:なし
速度:5m/s (静水時)
深度:なし
最大制御範囲:150m
画像伝送の種類:2.412GHz – 2.472GHz/5.180 GHz -5.825 GHz
カメラの映り:12MP 4K 30fps
保存領域:内蔵ストレージ
専用アプリの有無:有
国内使用:可
保証サポート:記載なし
活躍が期待される場所
水中ドローンの楽しみ方は趣味で使用する、業務で使用する、用途に合わせて様々です。そんな中でも実際に使用されている現場をご紹介します。
・旅行
・水中探検
・ダイビング
・釣り
・生育調査(養殖)
・インフラ点検
・捜査/救助
・水中土木工事
・環境調査
まとめ
いかがでしたでしょうか。みなさまには是非、各種水中ドローンのメリット・デメリットをしっかりと理解した上で、最適なパートナーになる機体を見つけていただきたいと思います。さて、今後は水中ドローンに関連する細かな疑問を解決して魅力を深めていきましょう!次回の記事もお楽しみに!
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9月 8日 (日)和歌山県
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